日本=韓国、両国の草の根の市民交流を図るイベント『2024横浜日韓にぎわい祭り』が5月18日(土)、19日(日)に象の鼻パーク(中区海岸通1丁目)で開催される。同祭りの実行委員会組織を代表し、日韓友好横浜市会議員連盟会長の田野井一雄共同委員長(港南区選出市議)、韓国民団神奈川県地方本部団長の李富鉄共同委員長、共催する駐横浜大韓民国総領事館の金玉彩総領事の3人にイベントや両国の文化などについて話を聞いた。
――まずは横浜日韓にぎわい祭りを開催するにいたった経緯を教えていただけますか。
金―「昨年の6月に、コロナ・パンデミック発生後、関東地域では初となる大規模な日韓市民交流イベント『Yokohama to Koreaつながる韓国2023』を開催しています。
日韓友好横浜市会議員連盟の田野井会長からの提案で総領事館と横浜市の共催で大盛況となりました。その際は横浜市役所1階のアトリウムで実施したのですが、多くの来場者があったため、今回はイベントの規模を拡大し、『象の鼻パーク』で開催することになりました。そこで、実行委員会組織を立ち上げ、共同委員長として最適な田野井さんと李さんに協力してもらいました」
――どのような内容のイベントでしょうか。
李―「韓国グルメや音楽などは日本の若い世代に人気があります。そこで、韓日両国の文化公演ではK―POPアイドルグループ『MIRAE』や、元東方神起のPARK YUCHUN、日本の漫才師『おぼんこぼん』などに加え、おもしろトークショー『韓日夫婦の秘密物語』、韓日伝統楽器(カヤグムと箏)の演奏など多彩なステージを予定しています。
さらに、会場では販売ゾーン、展示ゾーン、屋台ゾーン、キッチンカーなど韓日両国のグルメや文化を感じることもできます。昨年より大規模なイベントになっているので、共同委員長として協賛を集めることに大変苦労しました」
――田野井共同委員長の意気込みをお聞かせください。
田野井―「横浜市内にある唯一の総領事館が韓国です。人的交流や文化芸術活動、食などを通じ、草の根の運動をしていく必要があります。
そもそも、私は2002年のサッカーW杯日韓大会を誘致、成功に導くため横浜市会議長として1999年5月から2001年5月まで2年間尽力していました。この日韓大会を契機に『日韓友好横浜市会議員連盟』を立ち上げ、サッカーや文化交流を通じて活動してきた経緯があります。
その後、横浜市は釜山(プサン)広域市や仁川(インチョン)広域市とパートナー都市としてさまざまな交流を図っています。李さんの大きな力添えで今回の日韓にぎわい祭りの準備を進めることができています。横浜市民に総領事館や韓国文化等を広く知ってもらえれば嬉しい。日韓関係の諸課題はあるが、草の根の交流を横浜ではしっかりと進めたい」
――日本太鼓や伝統芸能「漫才」など日本文化の発信も目立ちます。にぎわい祭りの意図を教えてください。
李―「私が一番強調したいことは韓国文化、日本文化をお互いに分かち合うことが最大の目的です。そこで、オープニング公演では日本太鼓の演奏があり、開会式直後には有名な『おぼんこぼん』の漫才などが予定されています。
韓国カルチャーの一方通行の発信ではなく、韓日がお互いに分かり合い広まっていくことが文化につながります。横浜でのこのような大規模イベントを契機に、双方の人、企業、団体などの交流が活性化すればと期待もしています」
田野井―「私は長年、市会議員として国際・経済・港湾委員会に所属しています。顔はローカル、動きはグローバルを心がけ世界でも活動、視察等をしています。準備は9割ほど終わっていますので、多くの人に象の鼻パークに来てもらえればと思います」
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