横浜港南台ロータリークラブの会長に就任した 本田 輝男さん 港南台在勤 68歳
不運続くも心は折れず
○…奉仕活動を行うロータリーで、9年ぶり2度目の舵取り役。「もう少し会員数を増やしたい。10人以上の増加が目標」と意気込む。現在20人。最盛期に近い30人以上を目指す考えだ。「港南台の駅前でちゃんこを販売して南部病院に車いすを寄付したのが印象に残っている」と活動を振り返り、今期もこうしたインパクトのある活動を提案し続ける。
○…本業は港南台の不動産会社(株)リビングパートナーの経営。会社を立ち上げ30年以上になるが、不動産業界に足を踏み入れたきっかけは偶然見かけた雑誌だったという。「最初に就職した会社を辞め、次の仕事を探していた時、偶然表紙の求人が目に留まった。軽い気持ちだった」と笑う。だが、業界の水が合ったのか当時の景気も後押しし活躍。30代半ばで独立し、現在の会社を立ち上げた。
○…だが、その矢先に不運は訪れる。バブルの崩壊だ。「妊娠中の妻にも告げず勢いで独立したが、先が分かっていれば」と後悔が滲む。会社を畳み、再起を目指す方法もあったが、「せっかく作った会社だから」と社員を他の会社に預け、一人でマンションの販売を続けるなど歯を食いしばった。その甲斐あって現在は「全ていい経験」と穏やか。息子と共に経営に励む。50歳で「社会奉仕をしよう」と同クラブに入会した。
○…「最初は敷居が高く感じたが、商売に活かせる情報も多い」とクラブの魅力を語る。会員同士で交流を図り、互いの商売に役立つアイデアを交換している。また、会長としては支援学校への絵本寄付など中断している活動を再開させることに意欲を見せた。「車いすの寄付もしたいし、少年サッカー大会への協賛もある」と活動はてんこ盛りだ。
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