栄区内で起きた住宅火災の現場で、迅速な通報と初期消火により火災の延焼を防いだとして、栄区長沼町在住の上島美子さんと牧野啓子さんに先月25日、栄消防署が感謝状を贈った。
火災が発生したのは昨年11月28日の午後3時過ぎ。子ども同士が友達だという牧野さんと上島さんは、学校行事からの帰り道で戸建住宅から白い煙が上がっているのを発見した。異常燃焼して炎が上がっている石油ストーブを目の当たりにし、「初めは、こんな規模で通報してよいのかと迷った。けれど、上島さんと確認し合って119番にかけた」と牧野さんは振り返る。
一方の上島さんは、周辺に消火器がないことを確認すると、すぐさま近くの自宅マンションまで戻って消火器を持参。「町内会の訓練の時に、消火器がある場所を確認しておいてよかった」。訓練での消火器の操作を思い出しながら無我夢中で消火にあたったという。
栄署の佐藤重義署長は「発見、通報、初期消火のどれが欠けても消火は難しい。火災現場で実際の火や煙を見ると動揺してしまう人は少なくないが、2人の勇気ある行動がなければ一棟全焼や隣家への延焼など被害が拡大していたかもしれない」と話して、2人に感謝を述べた。
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