耐震改修工事のため2年以上にわたって休館していた港南プール(港南区港南台)が1日、通常営業を再開した。屋根の架け替え・補強により耐震性が向上したほか、プールサイドの床やシャワー室、トイレなども更新され、利便性の向上も図られた。
2年ぶりに迎えた営業再開時間の午前10時を前に、港南プールの受付にはすでに多くの利用者が押しかけ、今か今かとオープンを待ち構えていた。
そのうちの1人、港南台在住の鶴見加世さんは以前から港南プールを利用していたが、休館中は栄プール(栄区野七里)に通っていたという。「(再開を)みんな待っていた。きれいになって、これからまた通うのが楽しみ」と声を弾ませた。
プール責任者の大島竜太郎さんは「休館中の問い合わせはとても多かった。営業再開を知ってもらい、また多くの人に利用してもらえたら」と話す。
港南プールはごみ焼却施設の余熱を利用した温水プールとして1974年にオープン。2006年に焼却施設が廃止されて以降はボイラーでの温水供給に変更しながらも、地域住民に親しまれてきた。
オープンから約40年での今回の改修は、主に施設の耐震性の向上が目的で屋根部分が大きく変更・補強された。さらに老朽化した設備の更新により快適性や利便性も向上し、乳幼児のおむつ交換台や屋外からプールにつながる車椅子用の通路も整備された。
さらにプールのガラス窓には断熱性の高いペアガラスが採用され、外部から見えないようなすりガラスに変更された。
栄プール統合時期は未定
栄プールについて、市は将来的に港南プールに統合する方針を2015年時点で発表している。時期は「大規模改修の際」としているほか具体的にはなおも未定で、市の担当者は「営業を再開した港南プールの稼働が安定的になってから、検討を進めていく」としている。
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