港南区の上大岡総鎮守「鹿嶋神社」で14日、東日本大震災の影響で亀裂が入った鳥居の撤去作業が行われた=写真。地域の人に長年親しまれ、数多くの参拝者を迎えてきたが、安全を確保するために総代世話人会のメンバーらが再建に踏み切った。
この鳥居は茨城県鹿嶋市の鹿島神宮と同じ神明鳥居といわれる形状。台石があるのは珍しく、日清戦争が終結し日清講和条約が締結された1895(明治28)年に建造された。当時の上大岡から従軍した人もいたため、日清戦争の戦没記念碑の意味合いもあるとされる。
この日は作業員が丁寧に分解しながらクレーンで吊り上げた。大がかりな作業に住民や通行人、近隣の園児らが足を止めて見入る場面もあった。
作業を見守っていた松本小寿恵宮司は「120年余りの間、疲れ様でしたという思い。金属のギブスで補強してきたが、痛々しいままで残してもいられない」と話した。
新しい鳥居は例大祭(8月下旬)が行われる前の8月10日頃に設置される予定。これまでと同様、神明鳥居となる。これまでの鳥居を支えてきた台座は境内の一画に飾る予定としている。
|
<PR>
港南区・栄区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
|
<PR>