一般社団法人「日本シングルマザー協会」の代表理事、江成道子さんが12日、「働こう!でもその前に『働き方教育』」と題し、あーすぷらざで講演した。主催したのは「さかえ横浜会議」(発起人=輿石且子市議)。若い女性からシニア世代の男性まで約80人が参加した。
江成さんは2度の離婚で5人の娘を育ててきた。シングルマザーに寄り添う活動の中、2013年に同協会を設立した。今年2月には横浜市と連携協定を結び、ひとり親の自立支援に取り組んでいる。
講演で江成さんは「今のシングルマザーのための自立支援策が、これからの女性の働き方のロールモデルになる」と訴え、持論を展開した。これまでの経験をもとにシングルマザーのマインドについて、生活保護などが必要な福祉対象ゾーン、自立支援が可能なゾーン、自立支援が確立しているゾーンの3つに分類し、「支援があれば自立した生活ができる自立支援可能ゾーンにいる人への支援がない」と指摘した。
女性が働く環境の現状について「子育てをしながら働きやすい環境が整っていない。子育てへの不理解がある」と語る一方、「女性の社会性が実際の社会とズレている」「女性が収入の高い仕事を選択しない」と女性の意識についても指摘した。「個人の能力が問われる時代になれば男女差別はなくなる。まもなく個人の能力次第という時代に入る」と締めくくった。
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