栄区役所はこのほど、移転計画がある本郷地区センターの空き施設の活用法について、民間事業者との対話を通じてノウハウやアイデアを探る市場調査を実施すると発表した。18日から対話に参加する民間事業者を募集する。
対象となる現「本郷地区センター」(栄区桂町301)は栄消防署と市営本郷住宅が複合的に整備された建物の一画にあり、JR根岸線本郷台駅から徒歩8分に位置する。周辺地区の整備に伴い2021年度に本郷台駅前に移転する計画がある。栄区役所では、空き施設となる現施設を本郷台駅周辺の利便性向上や賑わい、活力の維持・創出、横浜市の財源化につなげたい考え。
建物の延床面積は1、2階合わせて約900平方メートル(活用想定床面積)。都市計画による制限は準住居地域、第4種高度地区、準防火地域に区分される。建築確認の申請を伴う増改築や建物用途区分を変更することはできない。耐震改修は完了済みで建築確認申請を行わない程度の内装工事は行えるが、エレベーターを設置することはできない。
今回導入する調査法は「サウンディング型市場調査」と呼ばれ、公有地や公共施設の活用に関する検討段階で行われるケースが多い。公募で集まった民間事業者との対話を通じて市場の動向を調査するのが目的。行政にとって事業の実用性や活用のアイデアを把握することができ、民間事業者にとっては行政の方針や考え方を確認できるメリットがある。
今回の調査では▽実現可能な事業内容▽賃貸借規模▽賃貸期間の希望▽施設の内装工事▽実施時期――などに関する対話を想定している。応募資格は民間事業者のうち、事業実施に必要な免許、知識、経験、実績、資力、信用、技術力を有していること。対話の実施は栄区役所で3月8日から20日までの期間中、30分から1時間程度。
担当の栄区区政推進課の担当者は「皆さんの意見やアイデアを生かす取組です。小さな想いでもいいので様々な声を聞かせていただきたい」と話している。
参加申し込みは、所定のエントリーシート(栄区のHPからダウンロード)を栄区役所区政推進課企画調整係へ。問い合わせは同係(【電話】045・894・8161)へ。
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