神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
中区・西区版 公開:2011年2月10日 エリアトップへ

横浜市 観光客誘致に本腰 アジアにターゲット

公開:2011年2月10日

  • LINE
  • hatena

 文化や観光資源を活かした都市の実現に向けて4月から文化観光局を新設する横浜市は、先ごろ発表された市の平成23年度予算案でも「観光・МICEの推進事業」として国際会議の誘致や観光施設の運営といった項目を盛り込むなど、観光事業に一層力を入れていく姿勢を示している。国内外から観光客誘致を目指す市は、特にアジアに焦点をあてたプロモーション活動も進める方針だ。

 日本政府観光局調べの「都市・観光地別訪問率」によると、訪日外国人観光客が平成22年中に最も多く訪れた地域は「新宿・大久保」で全体の34・8%。以下、銀座や浅草など都内が上位を占める一方、横浜市は7・6%にとどまる。海外で”横浜”の認知度は低く、ある中国旅行会社のプランでは、東京・箱根間の立ち寄り場所でしかないという。

 そんな現状に対して市は、「外国人観光客の消費額は大きく、伸びしろも期待できる。経済活性化のためにも、”滞在地”となれば」と、外国人観光客の訪日促進を目的に政府が進める「ビジット・ジャパン地方連携事業」に、平成16年度から取り組んできた。

周辺自治体との連携も

 これをさらに推進しようと、市は23年度からシンガポールを加えたアジア6地域に誘客のターゲットを拡大。「海外集客プロモーション」として9800万円の予算を投じ、誘致を進める。また、観光魅力を増大させる効果を狙い、箱根町や台東区など周辺自治体とも連携を深めていくという。

 9800万円の具体的な使途は、各地域からメディアや旅行代理店の関係者を招き、ツアーを組んで市内や周辺の観光スポットを巡るというもの。ツアー内容は、対象が韓国人の場合には秋葉原と組み合わせてショッピングに重点を置くなど、各地域の旅行客の嗜好傾向が考慮されるという。

 一方、市が観光資源として発信してきたのは、みなとみらい地区や山下公園、八景島、新横浜のホテルなど、その多くが市内東部に位置するのが実情。だが、市は「東京近郊にありながら横浜では農体験やマリンスポーツが楽しめ、日本的情緒を感じる景観や文化も多い」とし、今後も市内全域の観光魅力を発掘し、誘客に繋げたいとしている。
 

中区・西区版のトップニュース最新6

「横浜BUNTAI」開館

4月1日

「横浜BUNTAI」開館

こけら落としは「ゆず」

3月28日

4月から雇用率引上げ

障害者就労

4月から雇用率引上げ

市も企業啓発に注力

3月28日

県最大の献血ルーム開所

横浜駅東口スカイビル

県最大の献血ルーム開所

空港ラウンジをイメージ

3月21日

住宅の脱炭素化へ本腰

横浜市

住宅の脱炭素化へ本腰

補助や新制度で普及後押し

3月21日

避難所備蓄に不安も

災害時トイレ

避難所備蓄に不安も

携帯型、1日で尽きる恐れ

3月14日

池辺前館長、音楽祭で新作

MMホール25周年

池辺前館長、音楽祭で新作

長田弘さんの詩から着想 

3月14日

自治会町内会へ入ろう!

いざという時に一番の頼りになる身近な存在、それが「自治会町内会」

http://www.naka-kurenkai.org/entry/

<PR>

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 3月21日0:00更新

  • 2月15日0:00更新

  • 12月21日0:00更新

中区・西区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

中区・西区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月28日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook