検証3.11 消防団の活躍と課題 加賀町消防団・程島団長に聞く
地域住民で構成され防災活動にあたる消防団。消防署の協力のもと、かねてから大規模災害を想定した訓練を行ってきた。今回の震災時にどのような活動にあたったのだろうか。
中消防署管内では3つの消防団が活動。122人の団員数を誇る加賀町消防団(程島正雄団長)は、発災から一時間後に同団の本部を設置。程島団長は「各分団の団員が、発災直後から避難所への人の誘導を行った。避難民に安心感を与えるように作業服で活動するように指示をした」と地震当日を振り返る。火災はなかったため、主に避難民の誘導や、帰宅困難者等への備蓄品を活用した食料の配布が、当日の業務だった。また受持ち地域に中華街を持つ同団では、日本に帰化した女性団員が、中華街などの市民の誘導で活躍し、感謝状も届いたという。
大きな事故や混乱はなく対応を進められたものの、課題も多く残る。「携帯電話も繋がらず連絡の取れない団員もいた」と想定していなかった事態も起きた。また、今回の地震では地域を良く知る消防団の迅速な対応の重要性も感じたと同時に、団員の高齢化と減少という根本的な課題も改めて見えたという。「新しい住民の方を中心に、一時避難所を知らせるチラシの配布と共に、消防団の勧誘活動をもっと積極的にやっていきたい」と話した。
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