「被災地の子どもたちに一時でも震災を忘れて思いっきり野球を楽しんでもらいたい」。中区少年野球連盟(高橋善春会長)が8月13日、被災地の少年野球チームを横浜に招き、親善試合と交流会を行った。
強い日差しが照りつける中区の海づり公園少年野球場。中区と被災地の球児が必死に白球を追った。
今回招待されたのは岩手県宮古市の磯鶏バッファローズ(中村融平監督)。震災ではチームの女性マネージャーが津波で亡くなり、多くの部員が家を失うなど大きな被害を受けた。また、練習場だった小学校が避難所になり、2ヵ月間練習することができなかった。
そんな時届いた遠く離れた横浜からの誘い。岩手県出身の高橋会長はじめ区内のチームが「募金だけでなく、横浜で何か支援ができないか」と考え、今回の交流試合を企画した。バッファローズの中村監督は「震災のショックやストレスで元気のない子どもも多かった。だからこそみんな今回の試合を本当に楽しみにしていた」と話す。
当日は中区合同チームとバッファローズの試合が行われたほか、横浜スタジアムの見学や歓迎交流会も開かれた。バッファローズの子どもたちは「中区のチームと試合ができて楽しかった。いつか宮古に来てもらって、また一緒に試合がしたい」と笑顔で話した。
高橋会長は「今回の企画は各チームの監督、コーチ、そして保護者の皆さんや、地域の方々のご支援があって実現できた。短い期間だったけれど、子どもたちがいい思い出を作り、これからも元気に野球を続けてくれたら」と話していた。
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