いい歯の日インタビュー 健康な歯は定期検診から 西区歯科医師会 小柳光蔵会長に聞く
(社)日本歯科医師会が制定した「いい歯の日(11月8日)」にあわせ、横浜市西区歯科医師会(会員数66名)の小柳光蔵会長に歯の健康について話を聞いた。
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―歯磨きのポイントは?
小柳会長(以下小柳)「食べたら磨く」を徹底すること。夜は寝る前よりも食後すぐが効果的です。お子さんは親が仕上げ磨きをしているうちはいいのですが、自分で磨くようになると磨き残しで虫歯になりやすい。フッ素を塗布するのも有効だといわれています。しかし、どんなによく磨いても、歯の隙間など普段の歯磨きでは落としきれない汚れが出てきますので、3カ月に1度を目安に病院でクリーニングを行い、歯石や歯垢を取り除くのが望ましいです。基本的なクリーニングは保険診療内でできます。
―歯茎が腫れ、歯の骨が溶けていく「歯周病(歯槽膿漏)」。今や国民病といわれていますが。
小柳 日本人の約7割が歯周病にかかっているといわれ、虫歯以上に歯を失う原因となっています。そして怖いのは、ほとんどの人が自覚症状がないこと。自覚症状のない「慢性」と痛みのある「急性」を繰り返しながら進行するため、悪化するまで歯周病になったことに気がつかない。痛みや腫れがひどくなり、病院に駆け込んだときには症状がかなり進行しています。定期的に検診を受けていれば、初期の段階で食い止めることができるため、当会では「歯周病の節目検診」をすすめています。30代以降で最近歯の検診をされてない方は、一度行かれた方がよいでしょう。病院によっては、自分が歯周病になりやすい体質かどうか検査で調べることができます。
―西区歯科医師会の活動を教えてください。
小柳 1歳半・3歳健診や学校検診を行っています。その成果もあって子どもの虫歯は昔に比べて随分減りました。毎年西区民まつりでは、歯科相談を行い、区民の口腔衛生意識の向上に努めています。健康な歯を保つには予防が一番。歯の病気は放っておいても治りません。地域の方々に歯の健康に興味を持って検診に足を運んでもらえるよう、啓発活動を強化していきたいと思っています。
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