中区・西区版 掲載号:2011年11月24日号
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中区視覚障害者福祉協会の会長を務める 池田 信義さん 中区本牧元町在住 76歳

「視覚障害者の可能性広げたい」

 ○…中区在住の視覚障害者約20人が所属する中区視覚障害者福祉協会。その会長を昭和60年から務めている。ハイキングなど会員間の交流、情報交換を企画するほか、障害への理解を深めてもらおうと小・中学校やケアプラザ等での講演を数多くこなす。「視覚障害者は健常者とも他の障害者とも異なる『文化圏』に属することになる。そのことを正しく知ってほしい」と穏やかな表情で語る。

 ○…子どもを前に話をする時によく使うのがトランプ。「身体や知的、精神の障害がある人とはゲームができても目の不自由な人とはできませんよね」。でも、と話を続ける。「そのトランプに点字が打たれていたら、一緒に楽しめるんです」。視覚障害者が置かれる現実と、日常生活におけるわずかな「手がかり」や工夫の大切さを、こんな例え話で伝えている。

 ○…中区本牧元町で生まれ育った。網膜色素変性症という病により「産まれた時から0・1以上見えたことはなかった」。中学を卒業後、市立盲学校に進学。理療科で学んだ後、自宅で治療院を開いた。24歳の時、盲学校で知り合った妻と結婚し、一男一女に恵まれた。30歳を迎えた頃には完全に視力を失ったが、そのバイタリティーは障害を感じさせない。音声ガイド付きパソコンや携帯電話を駆使するほか、趣味の旅行ではエジプトやカナダなど海外に何度も出かけている。そんな姿に家族は「こうと決めたらその道を進んでしまう」。柔和な笑顔の裏には、強い意志が潜んでいる。

 ○…まちづくりへのアドバイスを求められる機会が多いが、障害への理解はまだまだと感じることも多い。「バリアフリーと言うと、段差をなくしたり手すりをつけることと思われがちですが、視覚障害者はその水平の移動も難しい」。それでも表情に暗さはない。「見えないという現実から立ち上がるその可能性を広げたい」と、取り巻くバリアへの理解を訴え続ける。
 

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