桜並木で知られる米ワシントン・ポトマック河畔。日米友好の証として日本から桜の苗木が贈られて100年目を迎える今年、横浜でも様々な記念イベントが予定されている。22日からは移植に尽力したエリザ・シドモアらにスポットを当てたパネル展が山手で開催される。
「日米さくら交流100周年記念パネル展」は2月22日(水)から25日(土)と27日(月)、山手エリスマン邸(中区山手1-77-4)地下ホールで行われる。
ジャーナリストで紀行作家としても活躍したシドモアは、明治の中ごろからたびたび日本を訪れた。特に東京向島の桜並木の美しさに魅せられていた彼女は、帰国中の1904年、ポトマック河畔の公園整備計画を聞き、桜を植えることを大統領夫人に提案。その後の移植にも深く関わった。
期間中はシドモアの生涯のほか、横浜総領事を務めた兄ジョージ・シドモアら山手とシドモア家の関わり、苗木の育成や輸送に協力した横浜植木、日本郵船といった横浜に縁の深い企業の業績がパネルによって紹介される。またシドモアの著書、彼女が撮影した写真なども展示される予定だ。
シドモアの紀行文の翻訳に携わったことがきっかけで、25年前に「シドモア桜の会」を結成し、年1回、山手外国人墓地のシドモア家の墓での「墓前祭」などを行ってきた恩地薫さんは「アメリカでは桜並木に対するシドモアの功績は絵本になっているほど有名。こうした機会に横浜の人にも彼女のことを知ってほしい」と話す。
25日、26日には記念講演会を開催。26日は定員まで若干の余裕あり。参加費は500円。希望者は【電話】0467・31・5505恩地さんまたは【メール】sakura.scidmore@gmail.comへ。
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