JR東日本で県内初の女性駅長に就任した石川町駅の新駅長 中村 明子さん 横浜市内在住 45歳
玄関口としておもてなしを
○…「噂には聞いていましたが、女学生たちが朝のホームを埋め尽くす光景は何度見てもすごいです」。JR東日本で県内初の女性駅長として、先月22日に石川町駅の駅長に就任。周辺に女子校が立ち並ぶ駅ならではの華やかな風景を微笑ましく眺める。「辞令を受けた時はただただ驚きました。プレッシャーもありますが、小さい頃から母親に連れられて買い物や食事を楽しんだ馴染みの深い場所で駅長になれたことを光栄に感じ、精一杯務めたいと思います」と意気込む。
○…同駅の一日の乗降客数は約6万8千人。通勤通学だけでなく、中華街や元町など、横浜を代表する観光エリアの玄関口として多くの観光客も利用する。「まずは安全と安心が最優先。その上で地元にはお出かけの提案などを、そして観光客には玄関口としてのおもてなしを心掛けていきたい」。取材で一緒にホームを歩いた際、話しながらも周りのごみを拾う姿に繊細な気配りを感じる。
○…JR東日本への入社は就職活動中の先輩の声がきっかけ。「何か人の役に立てる仕事を」と業種を絞らず探していた際に鉄道だけでなく、街づくりや地域貢献も行っているところに興味を持った。入社後は主に旅行業務を取り扱う「びゅうプラザ」に配属され、横浜駅や町田駅の所長も歴任した。JR東日本では県内初の女性駅長ということで後輩から期待を寄せられることも。「でも本当は女性駅長が珍しがられないくらい普通にならないと。そのためにも頑張らないといけないですね」と微笑む。
○…東京生まれで小学2年の時に横浜へ。家に帰れば2人の娘の母親。「家族の協力なしには続けられなかった」と感謝を表す。休日には娘を連れて元町などを訪れることも。「改めて歩くと知らない所も多い。もっと勉強しないと」。今後は地域と連携した情報発信なども模索する。女性ならではの視点でのサービス向上に期待したい。
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