神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
中区・西区版 公開:2012年11月1日 エリアトップへ

地域防災 中学生の役割に期待感 生徒50人参加し初の研修

公開:2012年11月1日

  • LINE
  • hatena
ジャッキを使った救出訓練
ジャッキを使った救出訓練

 横浜市が全面的な見直しを進める「防災計画『震災対策編』」。修正素案では中学生に地域防災の担い手として共助意識の高揚を求める方向性が示されるなど、災害時の地域における若年層の役割に期待が集まる。

 市民の要望の高まりもあり、若年層の力を地域防災に生かす内容を盛り込んだ今回の修正素案。発達段階に応じ、中学生や高校生には地域を守る担い手として共助の取り組みを促すが、具体的な方策としては各自求められる役割を実感してもらうために地域の防災訓練への参加などの方向性が示されている。

 そんななか、10月21日には市内初となる中学生対象の防災対応力研修が市消防訓練センター(戸塚区)で実施された。これは通勤や通学で地元を離れている大人が多い平日昼間に地震が起きた際、中学生の体力や判断力は十分にその代役を果たすものとし、防災対応力の向上を目的に戸塚区が企画。戸塚区内の中学生有志約50人が日曜日を使い、自主的に参加した。

 がれきに埋まった人形をジャッキを使って救出するなど、リアリティのある訓練が行われた研修には地域との連携をめざし地元の青少年指導員も参加した。区担当者は「中学生は体力があり、防災の知識を身に付ければとても頼りになる存在と実感した」と、来年度の継続も検討していきたいとするが、市全体としては同様の研修を実施する予定はないという。

慎重な対応求める声も

 一方、未成年は保護されるべき立場との考えから、慎重な対応を求める声もある。岩手県釜石市の小中学校で長年防災教育に携わる群馬大学大学院の片田敏孝教授は、今回の東日本大震災で、「中学生は弱き者の手をひいて逃げるなど地域の一員として役目を果たした」と評価する。一方で、高齢者を助けようと駆けつけた先で余震に遭い命を落とした生徒にふれ、「危険性も伴う。子ども達を地域防災の力と位置付けて良いのか迷いもある」と明かす。

 これについて市は、「未成年に共助のお願いをしていくが、あくまでも大人の指導のもとで行うことが必要」と強調。「2次被害を防ぐためにも、まずは自らの身の安全を守る『自助』の意識が必要で、防災訓練などで指導していきたい」と話していた。
 

本まぐろ直売所

4/26~5/6は休まず営業、毎月第2・4土日は特売日!

https://www.yokosuka-honmaguro.com/

<PR>

中区・西区・南区版のトップニュース最新6

謝金、倍額に引き上げ

特別支援教育支援員

謝金、倍額に引き上げ

ニーズ発掘し、人員確保へ

4月25日

地域サロンが5周年

南区南永田団地

地域サロンが5周年

住民に愛される憩いの場

4月25日

3団統合し新体制に

中消防団

3団統合し新体制に

大規模災害への備え強化

4月18日

障害者診療「限界近い」

横浜市歯科保健医療センター

障害者診療「限界近い」

二次機関拡充求める声も

4月18日

50年後 中・西区は増

横浜市人口推計

50年後 中・西区は増

南区は2万9千人減

4月11日

文化の発展担い60周年

横浜市民ギャラリー

文化の発展担い60周年

アートを親しむ場に

4月11日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月4日0:00更新

  • 3月21日0:00更新

  • 2月15日0:00更新

中区・西区・南区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

ハープで名曲奏でる

みなとみらいホール

ハープで名曲奏でる 三浦市文化

4月27日にコンサート

4月27日~4月27日

中区・西区・南区版のイベント一覧へ

コラム一覧へ

中区・西区・南区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月25日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook