衆議院が解散され、12月4日公示、16日投開票の日程が確定した。事実上の選挙戦に突入し、神奈川1区(中区・磯子区・金沢区)では前職2人と新人2人、2区(西区・南区・港南区)では前職2人と新人1人が出馬に向けた準備を進めている(11月19日起稿)。
1区
2期目を目指す民主党の中林美恵子氏。専門の外交・財政分野を中心に、選挙では「被災地支援や日米関係強化、デフレ脱却の戦略」を訴える。
5期目を目指す自民党の松本純氏は、ライフワークの社会保障の充実のため、「外交・防衛・経済なくして社会保障の安定なし」とのスタンスで選挙戦を戦う。
共産党の新人、明石行夫氏は「景気を低迷させる消費税増税の中止に全力を。そして原発ゼロの即時実現、全面賠償と徹底除染も訴えたい」としている。
みんなの党の新人、山下頼行氏。選挙戦では「増税の前にやるべきことがある。脱原発や、既得権益の打破による地域主権改革なども訴えていく」とする。
このほか日本維新の会が全都道府県の1区で候補者擁立を目指す動きもある。
2区
自民党の前職、菅義偉氏は6期目を目指す。現在は幹事長代行を務め、「安倍内閣でやり残した安全保障の問題や憲法改正に取り組みたい」としている。
民主党の三村和也氏は、外交安全保障調査会で「防衛計画の大綱」の素案作成に携わった実績などをアピールし、「政治の世代交代を進めたい」としている。
共産党の新人、児玉俊明氏は「脱原発や大型公共事業の削減のほか、大企業や裕福層優遇の税制を改正し、増税をストップさせたい」としている。
前回09年の総選挙の投票率は中区が63・05%、西区は66・84%だった。有権者数は中区が11万4578人、西区8万300人となっている(12年9月現在)。
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