中華街の横浜大飯店で1月22日、中華料理では珍しい鹿肉を使った料理の試食会が行われた。
これは、長野県中川村と野村総合研究所が、同村で増えすぎたニホンジカの個体数調整と地域活性化を目的に行っている取組みの一環。野生の鹿肉はフランス料理ではジビエの名で高級食材として取り扱われるが、中華料理ではあまり馴染みがない。今回はその新たな可能性を探ろうと、横浜在住のフードアドバイザー、露木正幸さん(写真上・右)と横浜大飯店の協力で試食会が実現した。
当日は、露木さんの友人や中川村の関係者らおよそ20人が、中華のコースに取り入れられた鹿肉料理を試食。参加者からは「すごく柔らかくて美味しい。臭みも全く無かった」といった感想が聞かれ、好評だった。調理を担当した料理長は「調理もしやすく、味も牛肉と大差ない。仕入れ値などの問題はあるが、新しい取組みとしては面白い」と話した。
その後、参加者らは食材卸の業者を訪れて鹿肉流通の可能性について懇談。露木さんは「値段や安定的な供給など、販路構築には課題も多いが、今後も検討を重ね、ぜひ全国で流通させたい」と熱く語った。
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