東日本大震災で被災した岩手県大船渡市と陸前高田市の福祉施設「慈愛福祉学園」の吉田幸弥園長が2月11日、障害者の避難状況などについて中区社会福祉協議会で講演を行った。
地震発生後に襲った津波は、複数回押し寄せ最大で8mほどに及んだという。
その状況下、陸前高田市の施設で利用者9人と職員3人が孤立。翌3月12日、安否不明だった利用者1人と職員1人が自力で避難し、全員の無事が確認された。吉田さんは「2人は大きな水たまりに落ち、職員が深くもぐり肢体不自由な利用者を押し上げた」と命からがら避難したエピソードを披露した。
被災地では、2年近くたった現在も仮設住宅の状況に変化はなく、一刻も早い対応の必要性を指摘。また入居者の孤独感を改善しようと、吉田さんの所属する福祉学園をはじめ複数の団体で始めた「花いっぱい運動」を紹介。「花が人をつなげコミュニティーの芽生えになれば」と語った。
3月9日にはJR桜木町駅周辺で同運動の街頭募金が行われる。
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