市職員の行動指針に基づいた活動をたたえる「チーム横浜賞」。その最高位である市長賞にこのほど、中区役所発の「横浜支援隊」が選ばれた。表彰は3月。東日本大震災発生から4カ月後に結成され、職員がボランティアとして岩手県釜石市で仮設住宅の見回りなど行ってきた。参加者は延べ100人を超える。
この表彰制度は、2011年度から「チーム横浜賞」と改称され実施されているもの。12年度は市全区局から441事例の推薦があり、選考の結果、「市長賞」に5事例、「副市長賞」21事例が選ばれた。3月には市長から表彰状と記念品が担当者に授与される。
市長賞に輝いた中区推薦の「横浜支援隊」は、被災地の支援を行おうと中区職員有志が立ち上げたボランティア団体。継続的な活動や区局の枠を越えた連携などが評価された。
震災発生後、区職員から上がった支援活動の声がきっかけ。受け入れ先の確保など個人単位での支援には限界があったため、同区総務課の職員が実際に被災地を回り、ボランティア受け入れを打診、それを受け釜石市が手を挙げた。
支援隊は11年の夏に発足し、同年11月から同市で仮設住宅の見回りや支援物資の仕分けなど、現場で必要とされる活動に従事。当初の参加者は、中区から36人、健康福祉局40人の計76人に。12年度には瀬谷区、磯子区、こども青少年局の職員も参加し、延べ約100人が被災地に入った。昨年末には、同市でのクリスマスイベントに27人の職員が参加している。
昨年2月に参加した中区地域振興課の多根雄一さん(60)は「初期の仮設住宅はとても簡易的。見回り活動で入居者の話を聞くことが多かった」と振り返る。
現在は、釜石市による支援体制も以前より整いつつあり、中区総務課では「先方のニーズを確認して継続的な支援を行っていきたい」と話している。
中区・西区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>