石川商店街 安全な歩行空間確保 10年越しの環境整備が完了
石川商店街で10月から行っていた電柱移設などバリアフリー化を含めた環境整備工事が3月末に完了した。4月から「アイ・キャナルストリート」という新愛称とともに、ゆったりと歩ける「滞在型商店街」へと生まれ変わった。
JR石川町駅南口付近から続く石川商店街協同組合(大島重信理事長)は、以前から「電柱が歩道中央にあって歩きにくい」という声が多く、また元町や中華街など観光地への玄関口として人通りは多いものの通過点となり、いかに来街者を滞在させるかが課題となっていた。
これらを改善すべく今回の工事では、通行の妨げになっていた電柱を移設して歩道を広げたほか、歩道とセットバックの一体型舗装を行い、歩きやすい歩行空間を確保。一部段差をなくして、ベビーカーや車椅子でも反対側の歩道へ渡りやすくした。通路には歩行者が自由に座れるベンチのほか、石川町駅前の川沿いには週末にフリーマーケットなどのイベントスペースにもなる「お休み広場」を設置。夜間は、商店街の出入り口に設置された門柱型街路灯(ウェルカムタワー)が季節や時間ごとに色を変えてライトアップし、おしゃれな夜の街並みを演出する。また、LED街路灯や防犯カメラも設置されて、防犯性も強化させた。
この一連の取り組みは、国の商店街活性化法の事業に横浜市の商店街として初めて認定されている。
すでに来街者から「歩きやすくなった」と好評で、大島理事長は「10年前からすすめてきた環境整備がようやく一区切りついた。ゆったりと買い物を楽しんでもらえる空間に変わったのでは」と喜びを語っている。
地域あげてお祝い
4月7日には完成を記念したオープニングセレモニーが行われ、三上章彦中区長や周辺自治会、商店街など関係者らが参加。地元住民や観光客が見守るなか、元街小学校卒業生有志などによるエイサーや獅子舞でお祝いムード一色に。テープカットや歩き初めなどが賑やかに行われた。
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