「Jリーグに参入しても、地域に根差したクラブ運営の理念は変わらない」。参入決定の記者会見で吉野次郎理事長は強調した。
クラブは設立以来、「地域は、ファミリー」を活動コンセプトに掲げ、親子サッカー教室の開催や地元小学校での指導など、子どもたちの体力向上とスポーツの楽しさを伝える活動を長年続けてきた。また、スポーツ以外にも地域の防犯・清掃活動や夏祭りへの選手・スタッフの参加のほか、高齢者向けの運動教室なども行っている。
このような地域密着型の活動はまさにJリーグが目指す「百年構想」の理念そのもの。YSCCはJリーグ誕生以前からその考えを実践してきたクラブで、今回のJ3参入にはJリーグ側からの誘いがあったという。吉野理事長は「参入には資金面などハードルも高かったが、クラブが前進することで、子どもたちやクラブの夢の実現、そして地域の方々とのより強い”絆”を生むきっかけになれば」と決意の理由を語る。
クラブの夢は、欧州などに見られる、世代を超えた地域の人々が芝生のグラウンドや体育館を気軽に利用でき、生涯にわたりスポーツを楽しめる複合施設の実現。「クラブ用の立派な施設は望まない。地域のみんなが集える場を作り、スポーツを日常化し、文化にしたい」。クラブの名称「横浜スポーツ&カルチャークラブ」はその願いを込めたもの。地域を家族と捉え、密な関係を築きながら地域活性化への貢献を目指す。
「私たちはどこまでいっても”タウンクラブ”。そこが原点で、最終目標です」
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