三溪園で一斉放水する中消防署員ら
１月26日の「文化財防火デー」に合わせて、中区の三溪園と西区の横浜能楽堂で消防訓練が行われた。
文化財防火デーは、１９４９年１月26日に現存する世界最古の木造建築物、法隆寺金堂が炎上した事件を受けて文化財保護啓発の一環として55年に定められ、毎年全国の文化財で防火運動が行われている。
三溪園で26日に行われた訓練には、中消防署や山手消防団、同園自衛消防隊から80人が参加。園内の旧燈明寺三重塔の北側斜面の雑木林から出火し、三重塔へ延焼する恐れがあるとの想定で、自衛消防隊の放水から消防隊への引き継ぎや一斉放水、そして消防団による来園者の避難誘導などが行われた。
横浜能楽堂で27日に行われた訓練では、本舞台公演中に楽屋側の焙じ室で火災が発生した想定で、施設職員が観客を安全に避難誘導する手順を確認。その後、消火器などの取扱いを西消防署署員から学んだ。
観客を最大４８６人収容する能楽堂。職員は「今後も文化財や観客を守るために様々なケースを想定して訓練を重ねたい」と話した。
散水栓ホースの取扱いを学ぶ能楽堂の職員
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