オレオレ詐欺や架空請求などの振り込め詐欺を未然に防ごうと、3月17日から神奈川県内で「絆通帳作戦」が開始された。
この取り組みは、連絡先などの記入欄を設けた「オレオレ詐欺撃退スタンプ」を通帳の余白に押し、子どもや孫の電話番号を記載。その通帳で100万円以上を引き出す際など、犯罪が疑われる場合に金融機関職員が記入されている連絡先に確認を取るというもの。
中区の加賀町警察署でも元町エリアを中心に60歳以上の309人に対して、17日から”作戦”を実施。警察官5人が、手分けして一軒ずつ訪問しているという。
中区在住の田邉太一郎さん(72)とセツ子さん(73)夫妻も24日、同署員の訪問を受けた。最近の振り込め詐欺の手口や今回の対策の説明を受けた後、実際に使用する通帳にスタンプを押してもらい、記入まで済ませた。太一郎さんは「3週間前に詐欺らしき電話があったばかり。そのときは引っかからなかったけれど、このスタンプがあると銀行に万が一行ってしまっても安心です」と話していた。
また飯島政則副署長は「電話でお金の話がでたら落ち着いて対処してほしい。今後は作戦の対象エリアを広げながら長い目で取り組んでいきたい」と語った。
そのほか県警では、留守番電話設定による詐欺防止対策などを推奨している。県内の2014年の振り込め詐欺被害は、約7億2千万円(3月23日現在)。過去最高の被害額だった昨年を上回るペースだという。
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