NPO法人ローンボウルズ日本の副理事長に就任した 依田 成史さん 中区矢口台在住 72歳
ボウルズを大衆競技に
○…年齢を重ねた渋さと格好良さが紳士然とした佇まいを感じさせる。4月1日付でNPO法人ローンボウルズ日本の副理事長に就任。イギリスが起源のスポーツで「芝の上のボウリング」とも評されるボウルズ。「日本ではまだ知名度が低いので、まずは競技場所を増やして多くの人に面白さを知ってもらいたい。自分もまだ現役で、今年の日本選手権で決勝ラウンド進出が目標」と白い歯を見せる。
○…生まれは東京都品川区。学習院大学でヨット部に入り、新山下に艇庫があったのが横浜との縁。毎日のように横浜に通い、練習後に中華街の銭湯で汗を流し、元町の喜久家でケーキを食べるのが楽しみだったという。海外留学に興味を持ちだしたのもこの頃。「練習中に港に停泊する船や水平線を眺めているうちに、『あの向こうにはどんな国があるのだろう』と夢見てね」。その想いを胸に、卒業後すぐ、大さん橋から憧れの国アメリカに渡った。
○…アメリカでは名門コーネル大学でホテル経営学を学ぶ。現地で働き永住権も取得したが、ヨット部の先輩だった麻生太郎氏からグループ企業の外食事業で力を貸してほしいと請われて帰国。オイルショックで同事業を離れたところで中区の「横浜カントリー&アスレティッククラブ」(YC&AC)から語学力や経験を買われてスカウトされた。「再び横浜に来ることになり、これも縁だなと」。総支配人を23年間務め、その後、日本外国人特派員協会総支配人、Jリーグ経営諮問委員会委員などでその手腕を発揮してきた。
○…中区矢口台で妻と7歳、3歳の娘と暮らす。「今は子育てが本当に楽しい。2人が成人するまで頑張らないとね」と笑顔を見せる。5月から再びYC&ACに呼ばれて経営に携わる。「人生はネバーギブアップ。ベストを尽くして、あとはケ・セラ・セラだね」。苦労を表には出さないが、ボウルズで日焼けした表情が充実した人生を物語っている。
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