西区東ヶ丘で多世代、多国籍の人々のつながり作りに取り組むNPO法人「コネクション・オブ・ザ・チルドレン」(CoC(ココ))の事務所整備提案がこのほど、「ヨコハマ市民まち普請事業」の1次審査を通過した。来年2月に行われる2次コンテストに向け、整備案の具体化などが進められる。
まち普請事業は、地域の特性を生かしたまちづくりを支援しようと市が実施しているもの。施設の設計や工事など整備面の助成が特徴で、2回のコンテストを通過すると最大500万円が交付される。今年度は7団体がエントリーし、うち5団体が通過。西区から唯一応募したCoCは、国際的な視点が評価され、得票数1位だった。
活動の周知に注力
CoCは代表を務める加藤功甫さん(25)が中心となって2010年に設立。加藤さんは横国大在学中からユーラシア大陸を自転車で横断するなど世界中を旅し、人とのつながりの大切さを実感したという。そのつながりを目に見える形にしたいと、旅の中で出会った子どもらに糸を結んでもらい、繭のようにする「糸つなぎ」プロジェクトや、旅の経験を生かした講演会などを実施してきた。
昨年11月には法人化を果たし、現在のメンバーは12人。また今年1月には西区東ヶ丘の2階建ての長屋に拠点を構え、スペイン語で「ココの家」を指す「ラ・カーサ・デ・ココ」を略して「カサコ」と名付けた。既に2月から地域住民らに交流スペースとして開放しているほか、知り合いの海外旅行者の滞在にも使っているという。加藤さんは「東ヶ丘は坂が多く子どもの遊び場が少ない。気軽に地域交流や国際交流ができるスペースとして、さらに整備していきたい」と語る。
カサコでは今後、町内の住民を対象に、活動の説明会も定期的に実施する。加藤さんは「地域の方々の理解を得て、連携して取り組んでいければ」と話した。
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