飲食店を巡るスタンプラリー「urayoko.net」実行委員会の代表を務める 鈴木 弘文さん 西区平沼在住 33歳
裏横浜ブランドを全国へ
○…平沼で創業94年の老舗そば屋「平沼 田中屋」の4代目として今年店を継いだ。平沼で生まれ、商店街の人々に囲まれて育った幼少期。それだけに街の活性化への想いは人一倍強い。裏横浜のスタンプラリー「urayoko.net」の実行委員会代表にこのほど就任。「代表という器ではないが、みんなで協力して裏横浜というブランドを全国に発信したい」と熱い想いを語る。
○…33歳という若さで継いだ老舗そば屋。「今はもう日々がむしゃらに努力するので精一杯」と苦笑する。朝9時から夜中1時過ぎまで厨房に立ち、毎日石臼でそば粉を挽き、出汁を取る。先代が考案した「きざみ鴨せいろ」と「裏横浜カレーうどん」は今も店の看板メニュー。「いずれは自分なりのメニューを考えたい」。試行錯誤の日々が続く。
○…そんな4代目も実は小さい頃は店を継ぐつもりはなかったという。「生まれたときから自分の将来が決められている気がして反発していました」。それでも高校時代から店でアルバイトをするうち、自分の揚げた天ぷらをお客から「美味しかったよ」と喜んでもらえたりして、想いも変わっていった。大学時代に店を継ぐ決心をし、卒業後にフレンチの店に修行に出た。「そば屋に修行に行ってもそば屋の考えしか学べない。ならば、全く畑違いを見てみようと」。そこで3年間、みっちりとフレンチ流の接客や店づくり、経営などを学んだ。「あの経験は必ず役に立つ。田中屋の伝統と味を引き継ぎつつ、よりお客様に喜んでもらえる店を作っていきたい」
○…妻と3人の子ども、親兄弟と一つ屋根の下で暮らす。「親になるとやっぱり子どもに店を継いでもらいたいと思うものですね」と目を細める。そのためにも大切なのは店だけでなく元気な街づくり。「父は人との出逢いを大切にしていた。商売も街の活性化も同じ。生まれ育った裏横浜を盛り上げられるよう、本気で取り組んでいきたい」
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