衆議院が解散され、12月2日公示、14日投開票の日程が確定した。
事実上の選挙戦に突入し、神奈川1区(中区・磯子区・金沢区)では前職1人と新人2人が、2区(西区・南区・港南区)では前職1人と新人1人が出馬に向けた準備を進めている(並び順は衆院解散時の勢力順・11月24日起稿)。
1区乱戦の可能性も
解散が決まって急きょ各党の候補者擁立が進む1区。しかし、一度擁立した候補者が国替えになるなど調整も続いている。
前職で6期目を目指す自民党の松本純氏(64)は、自身の使命を「景気回復を私たち自身が実感できるものとし、元気で豊かなわが街を取り戻す『地方創生』を実現させること」とする。
維新の党は21日、市議現職(金沢区選出)、篠原豪氏(39)の擁立を決めた。「今やるべきは生活に直結する社会保障制度改革と成長戦略・規制改革、徹底的な行財政改革」と主張する。
共産党は前回の衆院選にも立候補した明石行夫氏(55)。「消費を落ち込ませる消費税増税は先送りでなくきっぱり中止。安倍政権の暴走ストップを日本共産党の躍進で」と訴える。
前回の選挙で候補者を擁立した民主党は、24日現在で候補者が決まっていない。公示直前まで擁立をめざす動きもある。
また、候補者擁立を決めていた次世代の党は23日に予定者の国替えを決定。生活の党も21日に公認候補者を発表したが、依然として調整が続けられている。社民党は候補者擁立をめざす動きもあったが断念した。
2区自・共の一騎打ちか
前職と新人の一騎打ちとなる見込みの2区。
7期目を目指す自民党の前職、菅義偉氏(65)は第2次安倍政権で官房長官を務め「アベノミクスの波を地方や中小企業に届けられるよう地方再生や女性が輝く社会の実現を」と訴える。
共産党の新人、三輪智恵美氏(60)は99年から県議(港南区選出)2期。衆院選は96年以来の挑戦。増税反対やブラック企業の規制のほか「戦争をする国づくりは許さない」と主張する。
前回の選挙で出馬した民主党の元職・三村和也氏(39)は2区から出馬せず、6区から立候補する。
前回12年の総選挙の投票率は中区が56・31%、西区は58・56%だった。有権者数は中区が11万4848人、西区8万568人となっている(14年9月現在)。
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