現存する日本最古のジャズ喫茶「ちぐさ」(中区野毛町)が優秀な新人を発掘・表彰する「ちぐさ賞」の第2回受賞者に選ばれたベーシストの遠藤定さん(26)のアナログレコードとCDが4月8日に発売された。 遠藤さんは1987年東京生まれ。幼少期から音楽家の両親の影響でピアノやバイオリンを習い、高校時代に聞いたジャズに衝撃を受けてベース音楽に傾倒。洗足学園音大卒業後プロに。2010年には世界的アコーディオン奏者のcobaさんと共演も果たした。
第2回ちぐさ賞は89人の応募者の中から選ばれた。選考委員会の委員長を務めたジャズ評論家の瀬川昌久さんは「ピアノと比べ地味な存在のベース奏者、しかも26歳という若手が選ばれたことに大きな意義がある。重厚なトーンと軽快なリズム感でステージでも頼もしい存在感を発揮する、ちぐさ賞にふさわしい新発見の逸材」と遠藤さんを評する。
発売されたレコードとCDアルバム「It's Now or Never」はピアノやドラムスなどとの共演で遠藤さんのオリジナル5曲を含む全10曲。自身がリーダーとして作った初めてのアルバムで、メロディアスで優れた作曲の才が表現されている。
遠藤さんは今回の発売について「本当に感無量。タイトルには『今しかない』という自身最高のパフォーマンスや、『一期一会』のちぐさとの出会いへの感謝の意味などを込めています」と喜びを語った。
レコードは税別3300円、CD同2200円。ちぐさ店頭のほか、専用サイト(http://chigusa-records.jimdo.com/)で注文できる。問合せは同店【電話】045・315・2006へ。
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