誕生して85年の帆船日本丸、その「名誉船長」にこのほど、85歳の石田猛さんが就任した。
石田さんの誕生日は1930年1月27日。日本丸の誕生日にあたる進水日と年月日が同じという縁から、今回の就任が実現した。
日本丸を管理する公益財団法人・帆船日本丸記念財団は、4月末に行われた同財団30周年の式典で石田さんと知り合い、日本丸と同じ生年月日であることから名誉船長のポストを打診、それを受け石田さんが快諾した。
どちらも現役
就任日となった5月15日には、同財団の金近忠彦会長と佐野修一総務部長が、石田さんが会長をつとめる神中工業(株)=南区=を訪問、就任に感謝の意を示した。
金近会長は「日本丸は今も一般の船と同じように船籍を持ち現役。石田さんと同じです」と話していた。横浜に誘致、一般公開されて30年となる日本丸は、第2の人生として横浜のランドマークとなるとともに、帆船の生活体験ができる海洋教室なども開催するなど、子どもたちの育成プログラムも展開している。
石田さんは中区本牧原の出身で以前は海苔の養殖業を営んでいた。その生い立ちもあって横浜の浜辺の再現、再生を目的に活動するNPO法人「ともに浜をつくる会(とも浜)」の理事長を務めており、行政や企業、地域などと協力しながら、海の環境改善や子どもを対象とした海苔づくり実習などを手がけている。
石田さんは「とも浜と日本丸、ともに自然の大切さを学ぶ活動をしていきたい」と抱負を語っていた。
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