入院患者の幸せを願い、全日本空輸(ANA)の客室乗務員(CA(キャビンアテンダント))が6月3日、中区の横浜市立みなと赤十字病院(四宮謙一院長)を訪れ、「幸福の再来」などの花言葉を持つスズランの花やしおりを贈った。
同グループでは毎年、北海道産のスズランを日赤を中心とした全国47カ所の病院に配っていて、今年で60回目を迎えた。
この日同院を訪れたのはCAの山口明衣子(めいこ)さん(27)。贈呈セレモニーで四宮院長にスズランの花束を贈った後、各階の病室を訪ねて入院患者にしおりを直接手渡した。しおりには社員や同社所属のフィギュアスケーター、羽生結弦選手の直筆メッセージが書かれ、スズランのイラストをこすると爽やかな花の香りが漂う工夫がされている。
しおりを受け取った入院患者からは「羽生選手のメッセージもあって、すばらしい贈り物を頂いた。香りもいいし、大切に使わせてもらいます」と笑顔で話したり、涙を流して喜ぶ姿も見られた。山口さんは「皆さん笑顔で出迎えて下さって、私の方が逆に元気を頂きました。このしおりが少しでも入院生活の癒しになれば」と話した。
この活動は1956年に日赤の名誉副総裁だった高松宮様が入院患者を励ますため、ANAに提案されたことがきっかけに始まった。同社は「私たちにとっても大切な活動。今後も続けていきたい」と話した。
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