西区が、区内を訪れる観光客向けの街歩きアプリケーション(アプリ)の開発に向けて動き出した。区が独自にアプリ開発に取り組むのは市内2番目。開発には、地元の専門学校生が協力し、若い感性でアイデアを創出。年内の完成をめざしている。
年間3千万人以上の観光客が訪れる横浜市。その中でも、西区のみなとみらい21地区周辺には多くの観光客が訪れ、観光産業は今後も有望な経済振興の柱として期待されている。
ただ、「この区の魅力はMM21地区だけではない」と西区。せっかく訪れた観光客がみなとみらいだけを巡って終わるのではなく、横浜駅周辺や藤棚、浅間町などいわゆる既成市街地の魅力を伝えることで、そちら側へも誘導しようというのが今回のアプリ開発のテーマだ。
「”粋”な西区の街歩き」と名付けられた今回の開発ミッション。開発には学校法人岩崎学園情報科学専門学校が協力。学生約100人と区職員らが一緒にアイデアを出し合う”アイデアソン”が6月12日に行われ、活発な意見交換が行われた。
4時間に及ぶ議論の結果、西区のマスコットキャラクター、にしまろちゃんを育成しながら街歩きを楽しむ「にしまろちゃん育成記」、区内の銭湯を多言語で案内しながら作法も学べるアプリなど、106本の斬新なアイデアが生まれた。同校に通う参加者のひとり、藤井悠さん(22)は「中学時代から慣れ親しんだ横浜駅周辺を伝えるアプリ開発に携われて嬉しい。自分だけでは考え付かないアイデアもいろいろ聞けて楽しかった」と感想を話した。
西区では、今回出されたアイデアをもとに、実現可能性を探るアイデアソンを7月に再び行い、秋にはプログラム開発に進む。開発されたアプリは(株)旭広告社と(株)ジャパン・カレントが運営管理するスマートフォンアプリ「あとろこ横浜」内で特集枠を設けて掲載される予定となっている。
西区の担当者は「若い感性で様々なアイデアを頂いた。今後も検討を重ね、観光客だけでなく、地元の方にも楽しんでもらえるようなアプリにしたい」と意気込みを話している。
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