中区新港２丁目の商業施設「横浜ワールドポーターズ」６階に９月18日、訪日外国人観光客受け入れ強化の一環として「Ｐｒａｙｅｒ Ｒｏｏｍ」（プレイヤールーム・礼拝室）が新設された。礼拝室の設置は、市内の大型商業施設では初めて。同施設によると、すでに３組が利用している。
主にイスラム教徒の礼拝を想定しており、室内には市観光局から借り受けた専用のマットとコンパスを設置。天井には北の方角が表示されている。イスラム教では、男女が別々の場所で礼拝することから、スペースを区切るためのパーテーションも用意。隣接する給湯室には、礼拝前に足を清める水場も設けた。
利用には、同施設２階のインフォメーションカウンター、または５階のレストラン「ＧＡＲＡ」、「ワルン スラバヤ」で申し込む（午前10時30分〜午後９時）。
同施設によると、以前からレストラン利用者などから礼拝場所についての問い合わせがあったという。担当者は「すべてのお客様に過ごしやすい環境を整えたい」と話している。
市文化環境局では、昨年６月から礼拝に必要なマットやコンパスを貸し出しており、同施設を含めて現在貸しているのは14施設。
イスラム教徒の割合が高いインドネシアやマレーシアの訪日客数は増えており、２０１4年の市内年間延べ宿泊者は、マレーシアが前年比１０７％の７０７８人、インドネシアも同１１１％の３７５７人だった。
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