10月14日から3日間、中区の大鳥小学校3年生約90人が、地元商店街で「お仕事体験」を行った。商店街を活性化することで地域を盛り上げようと中区が初めて企画。数年前まで小学校主体で実施されていた同様の取り組みが、学校と商店街を区がつなぐことで復活した形だ。中区は、商店街の課題を地域の課題として、今年度から商店街の魅力アップに取り組んでいる。
「お仕事体験」に参加したのは、本牧地区の大鳥と北方の両小学校3年生、計約180人(各校90人)。大鳥小が先行し、北方小は20・22・23日の実施となっている。
本牧通り沿いの本郷町商栄会・本牧リボンファンストリート商店会・本牧一丁目東商友会の3商店会のうち、生鮮食品や衣料、玩具など様々な業種の14店舗が協力して小学生が接客や販売、調理補助などを体験した。
協力店舗の惣菜「おおの屋」の大野孝子さん(71)は、児童の参加で「商店街に活気がでる」と笑顔で話していた。また、児童との触れ合いの中で、子どもたちの積極性や相手を思いやる気持ちなどを高く評価していた。
以前、本牧通り沿いに地元商店らが出店する市場のような商業施設=本郷町=があり、そこで小学生の職場体験が行われていた。しかし、2010年の同施設閉鎖後、同様の取り組みは実施されていなかった。
そのような状況において今年度、中区は新規の「商店街魅力アップ事業」の一環として、小学生による商店街の仕事体験を企画。まずは地域密着型の商店街でモデル的に実施しようと本牧の3商店会に依頼し、また小学校にも働きかけ今事業が実現。小学校は授業の一環として実施した。
区は今事業のほかにも、消費者と商店街が意見交換する交流会事業と、マップ作成および区ホームページでの商店街紹介などの広報事業にも取り組んでいる。
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