被災体験の語りや詩の朗読、歌などで東日本大震災を追悼するイベントが3月10日、横浜公園で行われた。避難者や被災地を支援する4団体による実行委員会主催で3年目。
800本のキャンドルが一般の参加者によって同公園内の石舞台周辺に並べられ、会場は幻想的な雰囲気に。舞台では、ひとり語りで知られる古屋和子さんが、震災に関連した詩を朗読。その後、生後1カ月でウクライナのチェルノブイリ事故に遭い、故郷を追われた経験をもつカテリーナさんが、福島原発からの避難者に寄り添うようにウクライナの民族楽器「パンドゥーラ」の弾き語りを披露した。
マイクの前に立った避難者の一人、唯野久子さん(53)は原発事故後、福島県南相馬市から横浜市に避難している。故郷に戻れないという現実を前に「悲観的な感情から解放されたいと願う。唯一の希望は支援者の支え。底なしの喪失感にピリオドを打ちたい」と声を詰まらせ語った。同イベントに参加したボランティアで被災地支援を行う会社員の西栄子さん(64)=保土ケ谷区=は「被災者の心のケアがとても大切です」と話していた。
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