子どもたちが考案した和菓子を、卒業の思い出に一緒につくる―。そんな取り組みが平沼小学校で3月15日に行われた。
これは、同校6年1組(35人)の総合学習の一環。地域への感謝の気持ちを込めて、商店街の活性化につながる商品をつくろうと平沼商店街の老舗「寿々喜家」の協力を得て実施された。
事前に子どもたちが考案した和菓子の名は「平沼日和」。桜の花びらをあしらったかわいらしい練り菓子だ。すでに同店で商品化されており、1個200円で5月ごろまで販売している。
商品化までは時間をかけた。児童による約40のアイデアをもとに話し合い2候補に絞る。同店にその2つの試作品を用意してもらい、全校アンケートも実施して、さらに議論を重ね多数決で決めたという。
15日の和菓子づくりでは、同店の鈴木昌次さんが講師をつとめ、色の付け方から桜の花びらづくりまで、子どもたちは全工程に挑戦。子どもたちは「お餅が手にくっつく」などとはしゃぎながらも和菓子づくりに熱中していた。鈴木さんが「200円で売れるかな」と質問すると「僕のは2万円以上、気合が入ってる」と元気に話す児童もいた。
担任の星野敦史教諭は、和菓子づくりを通して「十分な議論を重ねた上で物事を決める多数決の意味や、商売の大変さなどを学んでほしい」と話していた。講師を務めた鈴木さんは「子どもとたちと触れ合うことで、和菓子のデザインなどとても勉強になりました」と語った。
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