昨年本紙の読者プレゼントで紹介したミニチュア服が4月27日、当選者の田中奈緒美さん(43)=中区簑沢在住=に手渡された。
手がけたのは、中区住吉町にある「オーダーサロン仕立屋」。元神奈川県洋服商工業協同組合の職人4人で立ち上げたお店だ。
田中さんは、6年前に他界した父親のスーツをミニチュアにしたいと応募。当選後実家の母に連絡したところ、捨てられずにいた大量のスーツの中から、お気に入りだったという紺色の麻のスーツが手渡された。「なんでこんなボロボロのスーツを…と思ったけれど、これを着た父の姿をよく見ていた母にとっては思い出の一着なのでしょうね」
ネームタグや裏地はそのまま、ボタンは袖の小さいものが使われた。「できるだけ思い出の品を残すようにした。通常のオーダー服以上に手間がかかるのですが、喜んでもらえるのが嬉しくて」と製作者の渡辺十三夫(とみお)さん。近年故人の服や卒業の思い出として学制服の依頼が増えているそうだ。
田中さんが七回忌を前に見せたところ母親は大感激。笑顔いっぱいに喜んでくれたという。「サイズは半分、でも父の思い出は何倍にもなって蘇りました」
ミニチュア服の詳細は【電話】045・846・1174。
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