新会長として横浜シティガイド協会を運営する 田尻 暉子(あきこ)さん 中区柏葉在住 77歳
変化する街並みを記憶に
○…5月末に横浜シティガイド協会の会長に就任。広報や会計など担当者の入れ替わりもあり、このほど、新たな布陣で歩みだした。同協会発足当時からのメンバーとして20年にわたり会計を担当するとともに、市民講座や小中学校向けの歴史講座を企画するなど同協会の取り組みに尽力してきた。新会長として「メンバーの意向に耳を傾け、それを生かせる会にしていけたら」とほほ笑む。
○…シティガイド協会が発足したのは1992年。行政の後押しもあり生涯学習が盛り上がりを見せていたころだ。そんな折、ガイドを育成するグループ発足にともない、中区役所から声をかけられたという。「生涯学習の取り組みは、一人ではなかなか難しいもの。仲間を築き、磨き上げる」と自身の哲学を語る。同協会は2003年にNPO法人化、現在では100人以上の会員を擁する市内屈指のガイド団体に成長した。
○…横浜生まれの横浜育ち。山手の雙葉学園に通い上智大学へ。卒業後、社会科の教師として私学中学校の教壇に立つ。結婚を機に横浜を離れ、その後、夫の仕事の関係で就学前の子ども3人を連れてブラジルへ。「まさに五輪開催地のリオデジャネイロですよ」と懐かしむ。そして4年半の生活を経て帰国し、大好きな横浜に戻った。主婦仲間の集まりに参加し活動の幅を広げ、84年には食をテーマとしたグループ「ミズホ学級」を立ち上げた。「3年でなくなると思ったけれど、30年以上続いています」
○…おちょこ棚や創作人形など、モノづくりが大好き。「網戸なんかも作りましたよ」と胸を張る。音楽が好きでクラシックからポップスまでジャンルにこだわらず「いいと思う曲を聴く」。大自然のある田舎暮らしにもあこがれるが、やっぱり住んでよしの横浜。変化する街並みの記憶を、一人でも多くの市民に伝えるとともに、新たなガイドを育成したい、そんな思いで協会を引っ張る。
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