医療法人博生会・本牧病院(杉山淳院長)=中区本牧三之谷11の5=がこのほど、2016年度の「神奈川県救急医療功労者表彰」を受賞した。
この表彰は、県の救急医療の発展に努め、特に功労のあった団体や施設、個人を顕彰するもの。60年以上の歴史を持つ本牧病院は、地域に根差した医療機関として、長年にわたり救急医療の担い手として活動してきた。1975年から病院群輪番制事業に参加し、91年に現在の場所へ新築移転した後も、地域の救急医療に貢献している。
市大病院や市立みなと赤十字病院がまだ整備されていなかったころは、地域の病院として様々な救急の案件に対応。2つの病院ができ、重篤な救急患者に対応する地域の医療体制が確立されつつある今日も、救急患者を極力受け入れている。
91年から院長を務める杉山医師(64)は「骨折など高齢の方が特に多い」と話す。また、市大病院やみなと赤十字病院など他医療機関と医師同士の交流もあり、そのネットワークを生かした対応が強みだという。医師や医療スタッフとの顔の見える関係性も中型病院の特徴で、杉山院長は「診療科目にとらわれず、総合的に診ることを心掛けている。それにより、別の疾患の発見につながることもある」と力説する。
同表彰は、救急医療の一層の発展と県民の救急医療に対する理解を深めることを目的に今年で34回目。県全体では5団体7個人が表彰された。また、西区からは、地域の初期救急医療に貢献したとして井出博さんが受賞している。
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