横浜立野高等学校創立８０周年記念事業実行委員会の委員長を務める 土方 秀一さん 南区在住 76歳
母校愛溢れるリーダー
〇…横浜立野高等学校創立80周年記念事業として11月22日、式典と祝賀会が行われる。学校とＰＴＡ、同窓会からなる実行委員会を取りまとめるリーダーとして奔走するなか、「今回の80周年で北海道から沖縄まで卒業生の皆さんから想定を超える寄付金が集まった。ＯＢ企業の支援も大きく、皆さんの母校愛が本当に嬉しい」と感謝する。
〇…立野高の11期生として入学。まだ市電が走り、山手駅のない立野の丘の校舎に歩いて通った。野球部ではグラウンドが狭くて苦労したが、近隣のＹＣ＆ＡＣやハイスクールの学生との試合が楽しみに。友人らと学校帰りに野毛のジャズ喫茶「ちぐさ」に通ったのも良い思い出だ。エースだった３年生の頃、部活漬けで成績が伸び悩むなか、原動力になったのは担任の一言だった。「『部活が終わったら勉強するから、今部活をやめろと言わないで欲しい』と保護者面談で言ってくれて。恩義に報いたくて引退した後、がむしゃらに受験勉強しましたね」
〇…中央大学卒業後に、横浜トヨペットに就職。営業からマネージャー、経理とあらゆる部署で経営センスを磨いた。その手腕を買われ、新規事業の立ち上げに各地を駆け回る日々。関連企業の社長まで務め、70歳まで現役を貫いた。趣味のジャズは「もっぱら聴く方」で、伊勢佐木町の行きつけのバーに足しげく通う。
〇…退職後は、一息つく間もなく同窓会会長に就任。「先輩に声をかけられて断れなくて」と言いつつも、真面目な性分からか、業務の効率化や会員間の親睦を深める交流事業を増やすなど次々と新しいことに取り組んできた。楽しくも忙しい毎日に「常に動き回らなければいけない星のものに生まれたんだと思っています」と冗談っぽく笑う。最近は校歌祭や文化祭の同窓会ブースの出展で現役学生と接することも多いが、「同窓会として常に応援していきたい」と、母校を温かい眼差しで見守っている。
中区・西区・南区版の人物風土記最新6件
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
＜PR＞
