環境省の調査により横浜港本牧ふ頭で発見された特定外来生物「ヒアリ」。地元の中区役所では、発見されたふ頭近くの集合住宅や保育園などに、チラシを配布するなど注意を呼び掛けている。
本牧ふ頭のヒアリは、環境省が主要7港における確認調査によるもので14日に見つかった。同省が確認した数は、さなぎや幼虫を含む700個体以上。本牧ふ頭D突堤のコンテナヤード内、アスファルト地面の割れ目で確認されたという。確認されたアリはすべて殺虫剤で駆除された。
D突堤の先端にある「横浜港シンボルタワー」には、注意喚起の張り紙が市港湾局によって張り出さている。また、中区役所では環境省や県、市環境創造局などの情報をもとに、同ふ頭近くの集合住宅や保育園などに、ヒアリの特徴をはじめ発見した場合や刺された時の対応などについて記載したチラシを配布するなど、注意喚起に力を入れる。
19日に区役所で開かれた連合町内会長の会議においても、ヒアリに関する情報説明が行われたという。
本牧ふ頭近くの自治会が属する本牧・根岸地区連合町内会の丹羽博利会長は、ヒアリ発見を受けて「水際できちっと止めてほしい」と話す。7月29日には、同地区連合町内会向けに市から改めてヒアリに関する情報提供も予定されている。
同ふ頭近くの和光幼稚園の職員は、神戸港などで発見されたニュースを受け、14日の発表以前から「横浜港にヒアリがいない訳はないと思っていた」と振り返る。同園では、これまでもセアカコケグモなどの特定外来生物対策をしてきたこともあり、今回も発見前から園舎の周りに防虫剤を散布するなどの対策を講じていたという。
発見場所では、18日の大雨で環境省設置の捕獲トラップが一部流されたが、同省では引き続きこのトラップを設置する予定。
ヒアリは、全体が赤茶色で腹部が黒っぽい赤色。体長2・5〜6・5㎜程度で背中に2つのコブがあるのが特徴。毒を持つため素手で触るのは危険。市販のアリ用殺虫剤で駆除が可能とされている。
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