中区・西区エリアで3年に一度開催される現代アートの国際展、ヨコハマトリエンナーレ2017「島と星座とガラパゴス」が8月4日に開幕した。6度目の開催となる今年は、横浜美術館、横浜赤レンガ倉庫に加え、100周年の開港記念会館も今回初のメイン会場となった。このほか大岡川周辺や、黄金町などでも関連イベントが開催される。11月5日(日)まで。
イタリア語で「3年に一度」を意味するトリエンナーレ。芸術文化による都市発展と多様性を受け入れる社会形成への寄与を使命とし、横浜市などが主催する。
今回はグローバル化する世界の中での「接続」と「孤立」をテーマに、国内外のアーティスト38組と1プロジェクトが参加する。
横浜は日本の近代史でも「孤立」した鎖国時代から世界と「接続」した地。その象徴として今回初めて、開港記念会館の地下をメイン会場に決定。会場では柳幸典氏が日本国憲法第9条をLEDで表した作品=写真上=や、瓦礫から眼光を放つゴジラをモチーフにした作品が展示されている。
隣接エリアで関連イベント
メイン会場の他、期間中は各地で関連行事が開催。そのひとつが「ヨコハマサイト」だ。「持続性」や「孤立」「共生」などと結びついた場所(サイト)として、横浜中心地の8施設を「ヨコハマサイト」として紹介。そのうち氷川丸、旧横浜港駅跡、海上保安資料館の3施設と赤レンガ倉庫を「モールス信号」で結びつけた田村友一郎氏作の物語「γ(ガンマ)座」が、氷川丸の旧三等食堂で会期中観賞できる。
また、大岡川や海を中心とした屋外にアート作品を展示し、創造活動の拠点を川と海でつなぐプログラムも実施。演劇公演や作品展示を船上鑑賞できるアートクルーズなどが行われる。
今年で10回目を迎える黄金町バザールも同時開催。8カ国25組のアーティストによる作品が、2期に分かれて展開される。
鑑賞券は一般1800円。黄金町バザールなど関連イベントとのセット券(一般2400円)もある。問合せはハローダイヤル【電話】03・5777・8600へ。
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