小児がん支援を目的としたレモネードの販売が12月9日、横浜駅西口高架下の「桁下広場」で行われた。脳腫瘍を克服した栄島四郎くん(10)=西区岡野在住=を中心に昨年末に同広場で始めた活動で1周年。今回の売上はすべて小児がんを題材とした絵本の制作資金にあてられる。
レモネードの販売は、母の佳子さんに買ってもらった絵本『ちっちゃなアレックスと夢のレモネード屋さん』との出会いがきっかけ。小児がんと闘う米国の少女がレモネードを売って病気の子どもたちのために寄付を募るという物語だ。
四郎くんは3歳で小児がんの一種である脳腫瘍と診断され、15時間にもおよぶ手術を経て現在は元気に平沼小学校に通う。昨年末に小児がんについて知ってもらいたいと横浜駅西口の桁下広場で地域の自治会と商店街が主催するクリスマスイベントに出店し、1杯100円で販売する「みんなのレモネードの会」の活動をスタート。その取り組みは新聞などで取り上げられ、同級生や地域住民にも知られるものとなった。地元の夏祭りなど機会あるたびに出店し今回のクリスマスイベントで同会発足1周年となる。
広場では四郎くんをはじめ同級生ら10人以上が参加し「レモネードはいかがですかー」と大きな声で来場者に呼びかけていた。四郎くんは「小児がんを知る機会になれば」と意気込む。母の佳子さんは「続けていくことが大切。今後も地道に活動していきたい」と話していた。23日にも同広場で実施されるクリスマスイベント(午前11時〜)に出店する。
現在、四郎くんが原案を考えた絵本『しろさんのレモネードやさん』の制作が進んでおり、レモネードの売上はすべてこの絵本の制作資金になる。来年6月に出版予定。
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