聖光学院中学校高等学校(工藤誠一校長)=中区滝之上=で2月23日、昆虫を無線でコントロールする研究の第一人・佐藤裕崇さんによる講演会が開かれ、中学3年から高校2年までの生徒約700人が参加した。同学院が2017年に指定された「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)」の取組みの一環。
佐藤さんは、昆虫に搭載できるほどの小さな電気信号システムを用意して、昆虫の行動に支障を与えずにその神経筋肉系を電気的に刺激し、飛行を制御するシステムを構築してきた。昆虫のような小さな飛行体は、災害時の救助や防犯、防衛システムとして将来的な利用価値は高いものの、その飛行の仕組みは解明できないでいた。しかも小さなロボットは実用化できておらず、佐藤さんは世界でただ1人、カブトムシの飛行の仕組みを解明し、現在では飛行の開始、停止、下降、左右旋回等の操作ができるようにまでなっている。
講演後、生徒からはAIによる飛行の自動化の可能性や販売した場合のコストに関する質問が飛んでいた。
佐藤さんはシンガポールの国立NTUの助教授。今講演は、昨秋に同学院の生徒が佐藤さんを訪問し依頼したことで実現した。
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