開催100回を迎えるおもちゃ蚤の市「ワンダーランドマーケット」を主催する 宇野 規久男さん 中区大平町在住 70歳
情熱の原点はフランス
○…37年前、11業者から始まったアンティークトイの蚤の市。100回目の今回は、業者と個人で100以上のブースが出展。国内外のレトロなミニカーやブリキのおもちゃが集合する。インターネットの普及で停滞した時期もあったが、目で見て対話する面白さに客足も戻ってきた。「僕も諦めないで続けたのは、お客さんや業者の人が支えてくれたから。じゃなきゃ出来ないですよ」と感謝の言葉を口にする。
○…戸部の出身。子どもの頃からグリコのおまけや牛乳瓶のフタ・・・あらゆるものを集めるのが好きだった。世間にはおもちゃのピストルや輸入ミニカーブームが到来。「何でも手を付けたくなるんだよね」とコレクションの道にのめり込んだ。20歳で元町のホビーショップの草分け「千代田ママストア」に勤務。師と仰ぐフランス人のディーラーと出会い、パリの店舗を訪れた際の強烈なインパクトが「いつか自分の店を開きたい」という思いにつながった。
○…29歳で念願の開業。新婚旅行を兼ねた2度目の渡仏で、師匠が主催する国際マーケットに日本人で初めて参加した。日本のミニカーは欧州に正式流通していなかった時代。「開催前日に各国のディーラーがホテルの部屋に来て、用意していたものがほぼ売れてしまった」と振り返る。その折に師匠から「日本でも開いてみないか」と提案を受け、国内初のアンティークトイマーケットが誕生した。
○…10代後半、ミニカーから離れ「実車」を乗り回した時期がある。マリンタワーの下に夜な夜な集まり「ヨタハチ」や「ゼット」で夜の横浜を駆け抜けた。「ナポレオン党」と呼ばれた彼らの生き様は舞台にもなった。さらりと話す昔話に、生粋のハマっ子のカッコ良さを感じた。
|
<PR>
|
|
|
|
|
|