子ども食堂など子どもの居場所づくりに携わる団体の情報交換会が5月29日、生活創造空間にし=西区浜松町=で行われた。参加団体からは開設場所の不足などの問題点が浮き彫りとなった。
近年、子ども食堂が家庭や学校以外の子どもの居場所を提供するとして全国的に注目されている。横浜市でも、子ども食堂などの居場所づくりを支援するための予算を今年度から計上、モデル地区(磯子区・港北区)を設定し、子どもの居場所づくりに力を入れ始めている。その現状において、西区は社会福祉協議会主催で昨年3月に第1回目の意見交換会を実施。今回の開催は約1年ぶりの2回目となる。
意見交換会には居場所を提供している「にこにこ広場」「ムーミンなかま食堂」「みんなの節供」「ふりーサロン5」「ア・ラ・カンティーヌ!」「藤棚地区センター」「第4地区みんなの食堂」の7団体中5団体が出席。各団体は2年ほど前から子ども食堂などを提供しており、これまでの状況を報告した。その中で使用できる施設が少ないことなどが問題点として出た。
地域ボランティアで活動をしている団体は町内会館しか使用できる場所がなく、開催日を増やしたいが、増やせない実情を示した。また、施設として使っていた場所の所有者から「子どもの声や動き回る音が迷惑」とクレームが入り、使用できなくなった団体もあった。成果としては、「子育ては家庭内の問題」といった考えを持つ人に対し、各団体が勉強会などを開催することで、理解を得られるようになったことがあげられた。他にも、子育て中の母親の息抜きの場になっており、継続することの重要性も共有された。
学校との連携や子どもとのかかわり方などについても意見が交わされた。
居場所マップを作成
西区社協はどこに子ども食堂などの居場所があるかを記した、「西区子どもの居場所マップ」を作成した。今後、各学校の校長や子どもを見守る専任の先生などに配布する予定。また、区内の多くの人に理解を得るために夏頃、青少年指導員向けに勉強会が実施される。
中区は現在連絡会開催に向けて準備を進めており、これから協議していくとしている。
中区・西区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>