鉛筆で有名人の肖像画を描き続けている戸塚区在住の河田勲さん(77)。9月14日から26日まで横浜市民活動センターで個展を開いている。これまでの作品とモデルとのツーショットの写真約50点を展示する。
もともと絵を描くことが好きだったという河田さん。小学生の時には力士の肖像画を友達に頼まれノートに書いていた。さすがに絵で食べていく自信はなく、大学時代に培った英語を活かし、都立高校の英語教師になった。定年退職後、2011年にキューバを訪れた際にたまたまカストロ議長の演説に立ち会い、似顔絵を描いた。それを見た周囲の反応がよかったことをきっかけに、有名人の絵を描きたいと思うようになった。
映画の試写会やトークショーに出向き、舞台挨拶に立つ監督や俳優を描くことに。前の方に座り、描いた絵を本人に見せ、興味を持ってもらう。時間をもらえたらサインと写真をお願いするという。「自分でも図々しいとは思うが、絵を見せて、『似てる』と喜んでもらえた時は嬉しい」と話す。11年から有名人を描きはじめて8年。その数は600人近くに及ぶ。携帯電話のカレンダーには先々の試写会などの予定が書きこまれているという。
目標は1000人
さかなくんや茂木健一郎さんなど様々な有名人の肖像画が展示されている中で一番のお気に入りは大林宣彦監督の絵。「監督の映画が好きで、本人に会えて一緒に写真まで撮ってもらい、最後に褒められたことが思い出深い」と話す。1000人の絵を描き、サインをもらって一緒に写真を撮ること目標だという。河田さんの挑戦は続く。
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