「横浜絹フェスティバル実行委員会」事務局長を務める 池田 喜政さん 中区上野町在住 66歳
呉服一筋、絹の魅力伝える
○…横浜から絹の魅力を発信する「横浜絹フェスティバル」の企画から運営までを取りまとめる。「大好きな横浜を盛り上げたい」と始めて3年目。着物や絹を身近に感じられる楽しいイベントに発展した。「横浜は日本の近代化を進めた生糸貿易の中心となった場所。子どもたちが横浜と絹の歴史を語れるようになってくれたら」と願う。
○…中区上野町の生家で妻・娘2人と暮らす。北方小、仲尾台中、横浜立野高校卒業後、周りが進学する中「早く自立したい」と就職を希望。入社した横浜高島屋の配属先は呉服売場だった。知識もなく3カ月で挫折しかけたが、長期休暇の度に京都を訪れて自ら学んだ。20代では振袖受注会を夏から冬に変更して大幅な売上げアップを達成するなど、業界の常識を次々と打ち壊し、瞬く間にトップセールスマンに。バイヤー時代も純国産着物の一貫生産を手掛け、メディアの注目を集めた「伝説の社員」だ。
○…呉服一筋で約50年。高島屋MD本部の顧問となった今は「着物を通して社会貢献したい」という気持ちから、被災地への浴衣寄付や海外での着付け体験など、ボランティアにも精を出す。趣味は「こよなく愛するお酒」。着物を着て飲みに行くことも多く「ビールの味が3倍美味しくなるんだよ」とにっこり。
○…「誰もやったことがない、できないと言われると俄然頑張ってしまう」というチャレンジャー。「遊び半分、何でも楽しく」がモットーで、今年は本牧カルチャーを発信する「横浜ロックフェス」を開催。高校時代に友人らと300人規模の卒業パーティーを成功させた思い出を振り返り「昔からやってることが全然変わらないんだよな」と苦笑い。絹フェスも「仲間と一緒に盛り上げていきたい」と語った。
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