みなとみらいや関内など市内中心部で整備が進んでいる横浜市のコミュニティサイクル事業「ベイバイク」。その自転車貸出返却拠点(ポート)がこのほど、本牧地域に4カ所新設された。市は中心部から本牧地域への回遊性向上とともに、観光利用をはじめ地域住民の足としての利活用にも期待を示している。
「ベイバイク」は登録制の自転車レンタル事業。市が実施主体で、NTTドコモの子会社「ドコモ・バイクシェア」が運営する。2014年4月から本格実施されており、ポートは都心臨海部を中心に本牧地域4カ所を含めて市内73カ所となった。
登録すれば30分税込162円で電動アシスト付き自転車を利用でき、どのポートでも利用・返却が可能。都心部の活性化や観光振興、環境への負荷軽減などを目的とする。
今回、新設されたポートは中区小港町の「美濃屋あられ製造本舗」(4台・8月31日設置)、市立みなと赤十字病院近くの「NTT本牧ビル」(5台・10月25日)、本牧町1丁目の「本牧BASE」(4台・10月25日)、「本牧神社」(6台・11月1日)の4カ所。以前から地元住民を中心に本牧地域へのポート整備の要望があり、市としてはこのチャンスを生かしたいと設置を決めた。
11月1日には本牧神社本殿下の駐車場一角にトレードマークである真っ赤な車体の自転車が6台並んだ。當麻洋一宮司は「気軽に手軽に地域を巡るツールになればうれしい」と期待する。地元の商店街関係者は「回遊性の向上を期待したい」と話す。
地元の協力必須
ポートが高密度なほど利用率が高まるため、市は今後も設置場所の協力が得られるよう地元関係者に働きかけていきたいとしている。
中区では関内・元町・中華街・関外・野毛エリア以外では初めのポート設置。西区では8月に区役所前や掃部山公園など区内の既成市街地8カ所にも開設されている。
ベイバイク登録者は9月末で約8万4千人。17年度の平均利用回数は1日約850回で、今年8月には過去最高の1日約1350回を記録した。
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