横浜市が進める栄養バランスに配慮した中学校昼食の弁当事業「ハマ弁」。中区の仲尾台中学校は、その試食会を昨年10月と11月に行った。
同校は、当日注文可能なモニター校になっていることから、まずは全員が食べてみて課題を洗い出し、具体的な改善につなげようと企画。モニター制度は昨年9月からスタートしており、中区・西区では仲尾台中と横浜吉田中が該当する。
仲尾台中では10月にハマ弁について保護者対象の意見交換会を実施。10月と11月には計2回、生徒をはじめ保護者、教職員を対象とした試食会を行った。平本正則校長によると、保護者からは、家庭弁当を持たせないことに「罪悪感」を感じるという意見がある一方で、共働き世帯の増加からハマ弁が保護者の負担軽減につながるという声もあったという。
それらの意見を踏まえ平本校長は「女性の社会進出が著しいなかで、学校も社会の変化に対応していかなければいけない」として、現行制度であるハマ弁への理解のため試食会を決めた。また「本当に必要としている子どもが安心して食べられる環境が必要」と指摘し、風評の払拭に取り組みたいとしている。
ハマ弁は2016年7月に開始。昨年8月末に献立の充実化などリニューアル。しかし喫食率は全市で11月現在、わずか2・5%と低迷。最短7日前の注文という仕組みが不便という指摘もあり、当日注文をモニター校で試行している。市教育委員会では来年度もモニターの継続を検討している。
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