活動報告 「児童虐待」という現実 ㊦ 自民党 横浜市会議員(西区) 上野もりお
突然の電話
ある日、携帯電話が鳴ったので見ると登録の無い番号からでした。出てみると、若い女性の声で「〇〇ちゃんが…」と我が子の名前らしき名を繰り返し呼び続けていて、児童相談所の職員に保護されてしまったので助けて欲しいとのことでした。
児相は、子どもや保護者の状況を入念に調査し、非常に危険な状態と判断した際は一時保護できる権限を持っています。
全国の児童養護施設
里親制度・乳児院・児童心理治療施設・母子生活支援施設・児童自立支援施設・自立援助ホーム等の各種児童養護施設は、全国に600以上あり約2万7千名が利用しています。
保護者のいない児童や保護者の監督・保護が適当でない児童に対し、安定した環境を整え、必要な指導と養育を行い児童の心身の健やかな成長と自立を支援します。施設利用者の約6割が過去に虐待を受け、約3割が何らかの障害を抱えていることが厚生労働省の調べで判明しています。
児相の機能強化へ
児童虐待の統計は1990年度から始まり初年度は全国で1101件、近年の統計では13万件以上で約120倍にもなっています。
政府は3年間で2020名の児童福祉司を増員することで、児相の機能強化をはかる計画を発表し、横浜市では喫緊の課題として人材育成に努めています。
冒頭で触れた親子は、一定期間のケアを受けることで改善が認められ、その後は一緒に暮らし始めたと報告を受けました。「児童虐待」という目を背けたくなる現実の背景には複合的な要因がありますから、一つずつ粘り強く紐解いていく努力が必要です。問題の根絶を目指して参ります。
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